断熱材用語集
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 発泡スチロール | ポリスチレンを微細な泡で発泡させ硬化させた素材である。軽量かつ断熱性に優れ、また極めて成型や切削しやすく、安価で弾力性があり衝撃吸収性にも優れるので、破損しやすい物品の緩衝・梱包材(→包装・緩衝材)として用いられる他、断熱性を利用して保温・保冷が必要な物の断熱に用いられる。 |
| EPS | ビーズ法発泡スチロール (expanded polystyrene) |
| 有機化合物 | 炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称である。 |
| 無機化合物 | 有機化合物以外の化合物であり、具体的には単純な一部の炭素化合物と、炭素以外の元素で構成される化合物である |
| 外断熱 | 建物の断熱層の位置もしくはその工法を指す。 建物を外気から断熱して、建物に貯められた熱(または冷却した状態)を逃がさないようにする方式。 木造の場合は、外張り断熱と言う。
理論的にも冬季の結露発生は非常に起きにくい。 |
| 不燃材料 | 建築物の材料のうち、建築基準法施行令第108条の二で定める技術的基準に適合する不燃性を持つ材料を指す。一般には石、ガラス、コンクリートなどの材料が不燃材料に含まれる。準耐火構造や防火構造にする場合には、一定の部位に不燃材料を使う必要がある。
1.燃焼しないものであること 2.防火上有害な変形,溶融,き裂その他の損傷を生じないものであること 3.避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。 コーンカロリー計試験で20分間試験を行います。 |
| 準不燃材料 | 建築物の材料のうち、建築基準法施行令第1条の五で定める技術的基準に適合する不燃性を持つ材料を指す。
1.燃焼しないものであること 2.防火上有害な変形,溶融,き裂その他の損傷を生じないものであること 3.避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。 コーンカロリー計試験で10分間試験を行います。 |
| 難燃材料 | 建築物の材料のうち、建築基準法施行令第1条の六で定める技術的基準に適合する不燃性を持つ材料を指す。
1.燃焼しないものであること 2.防火上有害な変形,溶融,き裂その他の損傷を生じないものであること 3.避難上有害な煙又はガスを発生しないものであること。 コーンカロリー計試験で5分間試験を行います。 |
| コーンカロリー計試験 | コーンカロリー計試験装置を用いて発熱性試験を行います。 約10×10cmの試験体を装置に固定して、電気ヒーターで試験体表面に50kW/m2のふく射を与えると同時に,点火プラグで試験体上部に電気スパークを発生させて試験を始めます。試験中,燃焼ガスを含む試験体周辺の空気は,排気ファンにより一定流量でフードに吸引され,排気管を通って装置外に排出されます。この際,排気管内の排気ガス中の酸素濃度を連続的に測定します。そして,試験室空気中の酸素濃度との差から,試験体の発熱量を計算します。この発熱量が燃えやすさの指標となり,基準値以下であることが「燃焼しないものであること」の条件になります。さらに,試験終了後の試験体に防火上有害な裏面まで貫通するき裂および穴が無いことが求められます。 |
| ガス有害性試験 | 加熱炉,かくはん箱,被検箱からなる写真2,図2の装置を用いて行います。この試験はマウスを用いた動物実験になります。試験体は,加熱炉中で,プロパンガスバーナーと電気ヒーターにより加熱され,燃焼します。発生した燃焼ガスはかくはん箱内で均一の濃度にかくはんされると同時に冷却され,マウスを入れた8個の回転かごを設置した被検箱に送られます。回転かごにはマウスの行動を観察するための近接スイッチが付けられており,マウスが行動を停止するまでの時間(行動停止時間)を測定します。 8匹のマウスの行動停止時間の平均が基準木材を試験したときの行動停止時間である6.8分以上であれば,ガス有害性について合格となります。 |
参考文献として引用させていただきました。
■フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
■指定性能評価機関と防・耐火性能評価試験について
林産試だより 1号 2003年 1月 著者: 河原崎政行

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